Star Wars Uncut "The Escape" from Casey Pugh on Vimeo.
珍しく、新聞に目が行ってしまいいい記事がありました。
せっかくなので、紹介したいと!
2010.4.20夕刊読売新聞 ドジのマナー おぎの・あんな
オギノではなく「ドジの」アンナよ言われる。
学生時代、机の上にティッシュを出したつもりが生理用品だった。
教師となって、遅刻して教室に突進すると、別の先生が授業をやっていた。
先月、パリ出張があった。病気の父親が危ないため、滞在は最低限にきりつめた。
17日の夜の便で、朝の4時半にパリに到着する。
出発当時の成田で、セキュリティーチェックを通過して、歩きだしたとたん、後ろで声がする。
「誰かパスポート、忘れた人いませんか?」
ハイ、それは私です。その後が思いやられた。
12時間半後、降り立ったパリは無人の闇にオレンジの灯が滲んでいる。
「現在18日、朝4時半です」アナウンスに「ぎょえ」と飛び上がった。
17日の夜に発って、17日の夜に朝に着く、とその時ま固く信じ込んでいたのだ。
私は空気だけではない、時差の読めない女・・・・・。
しかし本物のドジは、発想の切り替えが早い。モットーは、「起こったことは、みんないいこと」。
時差の読み違いで、まる1日ソンして、どこが「いいこと」か。パリ滞在が1日短くなったぶん、病気の父には親孝行になる。トレビアーン。
屋外の空気をほとんど吸えずにパリは終わり。21日の昼、チェックインぎりぎり(実は2分遅れ)で空港に「もう席がありません」搭乗口で宣告された。実際の席数より多めにチケットをうってしまったらしい。
こういう場合、ドジは「なんですってっ!」と相手につめよらない。自分がヌケているぶん、他人には寛容だ。
人間(ことにフランス人)は、攻撃的な相手には「わたしのせいじゃない」と防御にまわって自体が粉叫する。
まったり構えた私を尻目に、カウンターの女性は猛烈な勢いで電話をかけまくっている。
「商業論理上、正しくないわ!」
シルヴィートというその女性は、遅れて来たドジ(私)に直行便を確保すべく奔走したが。結局、北京経由の乗り継ぎ便に変更になった。
一段落したところで「商業上の倫理」について聞いてみた。会社の組織編成で。上部と現場の間にスーパーバイザーが入った。彼らはお客さまと直接接していないため、今回のような場合に融通がきかない、とシルヴァーはため息をついた。
北京経由でゴメン。でもビジネスに格上げして、おいしい料理を出すからね、次回に使える値引き券ももらった。
もらって一番うれしかったのは、シルヴァーの名刺だ。
ともだちになれそうな予感がする。ドジの周囲には悪人なし、と信じるのがドジのマナーなのである。
国語の教科書に「あたたかいスープ」という物語があります。温かいスープ
こんなに充実した日は久しぶり。
明日は新しい本を買ってこようと思う。
3 件のコメント:
長い記事だな。ダルいから3行でまとめてくれ
俺もそう、思った
コメントする気にもなれなかった。
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